サバイバルラウンド
※数字はエリア予選での暫定順位
暫定7位で通過したのは大阪府代表・熊澤暢佑シェフ。大会史上初となる“ラーメン”というジャンルでサバイバルラウンドへと進出してきた熊澤シェフは「ラーメンの価値を高めていきたい」と並々ならぬ意気込みで、4位の兵庫代表・清水和博シェフと5位で滋賀代表の一之瀬愛衣シェフを指名。審査員の堀江氏が「予想を遥かに超えたレベルの高さ」と評した近畿エリアの1回戦が幕を開ける!
レゲエDJを経てラーメン職人となった異色の経歴を持つ熊澤シェフは、初卵を使用。自家製のラーメンタレやワンタンの生地、さらには「ラーメン業界で流行っている」とろみ昆布水など、ラーメンで使用する食材をふんだんに用いて創作卵料理を作っていく。審査員の田村氏は「ワンタンも麺ですからね。発想として面白いですよ」と初卵との組み合わせに期待感を示す。
一之瀬シェフは地元・滋賀の食材にこだわります。滋賀県産の純国産鶏卵に組み合わせる食材は、滋賀の伝統的な食べものの“ふなずし”。バターや生クリームなどを使い洋風仕立ての1品に仕上げていく。一之瀬シェフは「卵は香りの強い食材と相性がいい」と語り、審査員の堀江氏も「地元の文化を残したいという気持ちがある。チャレンジングな姿勢が良い」と興味津々で見守る。
サバイバルラウンドに唯一スペイン料理シェフとして勝ち残った清水シェフ。地元兵庫県・オクノの地卵をスパニッシュ料理へと変貌させる。「スペイン料理の魅力をたくさんの方に知っていただきたい」と意気込む清水シェフ。スペイン産の魚醤、塩鱈、シェリー酒などを用いた1品で勝負。
アイデアのある一品や、エッジの効いた一品、意外な組み合わせの妙などが審査のポイントとなりハイレベルなバトルとなった1回戦を制したのは!?
卵とニンニクのスープ 塩鱈のブニュエロ
清水和博
ハレノヒのウフブルイエ
一之瀬愛衣
温泉卵風酢の物
熊澤暢佑
2位のジャンルレス・髙島伸シェフと3位の和食・楠修二シェフが登場。京都府代表の髙島シェフは脂の乗った七谷地鶏のもも肉を用い、油を使わず揚げ焼きに。さらに「唐揚げは“唐”を揚げるということで、唐から伝わったとうもろこしと万願寺唐辛子を揚げるという解釈」をして、まさに新しい唐揚げにチャレンジ。
審査員の二人を驚かせたのは京都代表の楠シェフ。オリーブオイルに、昆布、干し椎茸、ショウガを投入して火を入れ、さらには鰹節などの和の風味をオイルに移していく。これには審査員の田村氏も「面白い料理。オリーブオイルに昆布の香りをつけていくという発想は僕にはなかった」と驚きを隠しません。加えて熱々の唐揚げへの飽くなき探究心を結実させた、さらなる驚きの工程が明らかに!田村氏が「香りを突き詰めた上で、最上級の“温度帯”へともってきた1品」と絶賛。堀江氏も「デンジャラスだけど面白い発想」と試食の感想を語る。
それぞれに斬新な発想で、全く新しい唐揚げが登場した2回戦!果たして勝負の行方は?
全く違う観点のから揚げ
髙島伸
ながら鶏
楠修二
鳩を好きになるから揚げ
米田武史
暫定1位、京都府代表でイタリアンの芝原健太シェフが登場!「野菜は自分で採りに行く。そうじゃないと、お客さんへ“産地に触れる”というストーリーが伝わらない」と語る芝原シェフは、朴葉を用いた新たな郷土料理に挑む。丁寧に焼き上げられた一品を試食した今田耕司は、じっくりと味わいつつ「うまいまだ!」と唸る。
3品ともに郷土愛に満ち溢れたご当地和牛料理の登場に審査は難航を極めた。果たして極上の郷土料理を作りきって全国大会への切符を手にしたのは・・・!?
山の恵み
芝原健太
一服
楠修二
しょいめし2.0
一之瀬愛衣